Dr.dermanの皮膚まとめ

dermanによる皮膚科お勉強ブログ。

火傷に伴う疼痛におけるプレガバリン

(Pain. 2011 Jun;152(6):1279-88. doi: 10.1016/j.pain.2011.01.055. Epub 2011 Mar 12.)

火傷に伴う神経障害性疼痛に対するプレガバリンの有用性についての無作為二重試験

 

・総体表面積が5%以上のやけどを負った18〜65歳の患者

・Neuropathic Pain Scale(NPS)を使用して、「熱い」疼痛または「鋭い」疼痛について4以上のスコアを付けた患者

 

・プレガバリンまたはプラセボを28日間、1日2回75mgから開始して1日2回最大プレガバリン用量300mgを内服することに無作為に割り当てられた。

 

・疼痛(P = 0.01)および鋭い(P = 0.04)疼痛が、プラセボを投与された患者と比較して有意に減少した。

・かゆみ、不快感、表面の痛み、および処置上の痛みの二次的な結果の尺度は、プレガバリン群では有意に低かった(P <0.05)。

・副作用はまれであり、治療群間に差はなかった。

オピオイド摂取量、入院期間、または6ヵ月後の痛みに関して、プレガバリンとプラセボ治療群の間に有意差はなかった。