Dr.dermanの皮膚まとめ

dermanによる皮膚科お勉強ブログ。

2019-01-01から1年間の記事一覧

TODAY’s皮膚② 水痘

感冒様症状に続いて顔面→全身へ紅色丘疹や紅暈を伴う小水疱 (検査)Tzanck試験 (水痘の治療) 小児では対症療法で治療することも多い ※アシクロビルは発熱期間を1日短縮することはあるが、健康な小児の症状を改善することはない (Cochrane Database Syst …

TODAY's 皮膚① 神経線維腫症1型

・神経堤細胞由来の細胞が増生 ・NF1遺伝子の変異が原因、常染色体優性遺伝 【症状、合併症】 ①カフェオレ斑 ②脊椎側弯 ③虹彩小結節 ④視神経膠腫 ⑤発達障害、知的障害の合併 など 【診断基準】 7項目中2項目以上で神経線維腫症1型と診断できる ①6個以上…

火傷に伴う疼痛におけるプレガバリン

(Pain. 2011 Jun;152(6):1279-88. doi: 10.1016/j.pain.2011.01.055. Epub 2011 Mar 12.) 火傷に伴う神経障害性疼痛に対するプレガバリンの有用性についての無作為二重試験 ・総体表面積が5%以上のやけどを負った18〜65歳の患者 ・Neuropathic Pain Scal…

外用剤について ①

外用剤についてまとめる 皮膚外用剤 基剤と配合剤から成る。 【基剤】 薬剤の経皮吸収を促進させる役割 剤型により液剤、軟膏、ローション、粉末剤、硬膏、ゲル、テープ剤などがある ①軟膏 油脂性軟膏 (長所)水で流れにくい、創面を保護し乾燥を防ぐ (欠…

慢性潰瘍に対する低分子ヘパリンの有用性

慢性皮膚潰瘍の治療は、根本的な原因と併存疾患(糖尿病、腎疾患、栄養など)の管理が必要である。外科的デブリードマン、抗生剤投与、外用、ドレッシング材、装具などを用いて創傷治癒を目指す。しかし、それでも難治な症例も多く最終的には下肢切断に至る…

湿疹、皮膚炎 ②

【脂漏性皮膚炎】 被髪頭部、間擦部、顔面、胸部などに黄色調の痂皮、落屑性紅色局面、粃糠様鱗屑。 とくにマラセチアが原因となる。 (治療)洗顔、抗真菌薬外用、ステロイド外用 【貨幣状湿疹】 類円形、貨幣状の湿疹局面 限局的に隆起した発疹で1cm未満を…

湿疹、皮膚炎 ①

湿疹と皮膚炎は同義である。 【臨床所見】瘙痒、発赤、落屑、漿液性丘疹 丘疹は1cm未満の隆起性病変。頂点に小水疱を有するのが漿液性丘疹 ①湿疹 急性湿疹:発症後数日 慢性湿疹:発症してから1週間以上 (治療)ステロイド外用、抗ヒスタミン薬内服 ②接触性…