Dr.dermanの皮膚まとめ

dermanによる皮膚科お勉強ブログ。

TODAY’s皮膚② 水痘

感冒様症状に続いて顔面→全身へ紅色丘疹や紅暈を伴う小水疱

(検査)Tzanck試験

(水痘の治療)

小児では対症療法で治療することも多い

※アシクロビルは発熱期間を1日短縮することはあるが、健康な小児の症状を改善することはない (Cochrane Database Syst Rev 2005 Oct 19;(4):CD002980)

 

抗ウイルス薬の投与:アシクロビル・バラシクロビル内服など。重症例では入院の上、アシクロビル点滴

解熱鎮痛:安全性の高いアセトアミノフェンを使用する

※NSAIDsは抗ヘルペスウイルス薬の排泄遅延を来すので注意が必要

痒み:抗ヒスタミン薬内服

(使用に注意すべき薬剤)

ライ症候群との関連から小児水痘にアスピリンの使用は推奨されない(N Engl J Med 1999 May 6; 340(18):1377)

 

15歳未満にはアスピリンアスピリンアスコルビン酸アスピリンダイアルミネート、サリチル酸ナトリウム サザピリン、サリチルアミド及び、エテンザミド、ジクロフェナクナトリウムを使用しないこと

厚生労働省 平成10年12月、平成13年5月)